はじめに
中古住宅や賃貸物件などを探していると、
「告知事項あり」
という記載を見かけることがあります。
詳しい内容までは書かれていないこともあり、
「何か大きな問題があるの?」
「いわゆる事故物件ってこと?」
「購入しても大丈夫なのかな……」
と不安に感じる方もいるかもしれません。
しかし、「告知事項あり」という言葉だけを見て、物件の良し悪しを判断するのは早いもの。
大切なのは、「何について告知される事項があるのか」
をきちんと確認することです。
今回は「告知事項あり」の基本的な考え方から、物件を検討するときに確認しておきたいポイントまで分かりやすく解説します🏠✨
① 「告知事項あり」ってどういう意味?
「告知事項あり」とは、一般的に、物件を検討する人の判断に影響する可能性がある事項について、説明・告知すべき内容があることを示す表現です。
不動産取引では、購入や賃貸を検討している方が、
「それを知っていたら契約しなかったかもしれない」
「価格や条件について違う判断をしていたかもしれない」
というような重要な事情について、説明が必要になる場合があります。
ただし、物件広告に「告知事項あり」と書かれているだけでは、具体的に何についての告知なのかまでは分からない場合があります。
気になる物件にこの記載があったら、まず不動産会社へ内容を確認しましょう。
② 「告知事項あり=事故物件」とは限らない
ここは今回、一番知っておきたいポイントです💡
「告知事項あり」と見ると、
事故物件ってこと……?
と考える方も多いと思います。
確かに、過去に人の死があったことなど、心理的な影響に関係する事情が告知の対象となる場合があります。
しかし、「告知事項あり」という表記だけで、いわゆる事故物件だと決めつけることはできません。
物件にはさまざまな事情があります。
そのため、言葉だけを見て想像を膨らませるのではなく、
「どのような内容についての告知ですか?」
と具体的に確認することが大切です。
③ どんなことが告知されるの?
告知される内容は物件によって異なりますが、不動産を検討するときに知っておきたい事情にはさまざまなものがあります。
例えば、
心理的な事情
物件内で過去に人の死があったなど、買主・借主の判断に心理的な影響を与える可能性がある事情。
物件そのものに関する事情
建物や土地について、購入判断に影響する重要な事情がある場合。
周辺環境などに関する事情
周辺環境について、生活するうえで重要となる事情がある場合。
などです。
ただし、どんなことでも一律に「告知事項」となるわけではありません。
内容や状況、取引の種類などによって判断は異なります。
そのため「告知事項あり」という記載を見つけたら、カテゴリーだけを想像するのではなく、その物件について実際に何が告知されるのかを確認することが重要です。
④ 人の死があったら、すべて告知されるの?
ここも誤解されやすいところです👀
「過去に誰かが亡くなった物件なら、すべて告知事項になるのでは?」
と思うかもしれません。
しかし、国土交通省のガイドラインでは、自然死や日常生活の中での不慮の事故による死については、原則として告げなくてもよいとされるケースがあります。
一方で、自殺や他殺などがあった場合や、自然死などであっても発見まで時間がかかり特殊清掃などが行われた場合などは、扱いが異なることがあります。
さらに、
売買なのか賃貸なのか
によっても考え方が異なります。
そのため、
「人が亡くなった=必ず告知」
「○年経った=絶対に告知不要」
と単純に判断することはできません。
個別の事情を確認することが大切です。
⑤ 告知内容を聞いたら「自分にとってどうか」を考える
告知事項の内容を確認したあと、大切なのは、
「自分たちがその内容をどう感じるか」
です。
同じ事情でも、受け止め方は人によって異なります。
例えば、
「内容を聞いたけれど、自分はそれほど気にならない」
という方もいれば、
「毎日暮らす場所だから、どうしても気になってしまう」
という方もいます。
どちらが正解というものではありません。
住宅は、購入すれば長く暮らす可能性がある場所です。
価格や立地だけで、
「安いから気にしないことにしよう」
と無理に納得するのではなく、告知内容を理解したうえで、自分や家族が安心して暮らせるかを考えてみましょう。
⑥ 価格が安い理由も確認してみよう
物件を探していると、
「同じエリア・同じくらいの広さなのに、この物件だけ価格が低い」
ということがあります。
もちろん、価格差には築年数や建物の状態、立地、道路条件などさまざまな理由があります。
その一つとして、告知事項が価格に影響している場合も考えられます。
だからこそ、
「安い=お得!」だけで判断しないこと。
価格が周辺相場と大きく違うと感じたら、
なぜこの価格になっているのか
まで確認してみましょう。
理由を理解したうえで納得できるのであれば、自分に合った選択肢になる場合もあります。
⑦ 将来「売るとき」のことも考えておこう
購入するときに告知を受けた事情が、将来その物件を売却するときにも関係する可能性があります。
例えば将来、
- 住み替える
- 転勤する
- 相続する
- 資産整理をする
などによって、物件を手放すことになるかもしれません。
その際には、事情の内容などによって、次の買主への説明や売却価格・売却のしやすさに影響する可能性もあります。
だからこそ購入するときは、
「自分が住めるか」だけでなく、「将来この物件をどうする可能性があるか」
という視点も持っておくと安心です。
住宅は大きな買い物だからこそ、入口だけではなく出口まで考えて判断することが大切です🏠✨
「いつ・どこで・何があった?」を確認しよう
告知事項について説明を受けるときは、
「告知事項があります」だけで終わらせないことがポイントです。
可能な範囲で、
- いつ頃のことなのか
- どこで起きたことなのか
- どのような内容なのか
- その後どのような対応が行われたのか
などを確認してみましょう。
例えば建物に関係する内容であれば、修繕や清掃などが行われているケースもあります。
分からない部分があれば遠慮せず質問し、自分が判断するために必要な情報を整理することが大切です。
こんなご相談がありました
希望していたエリアで、価格も予算内の中古住宅を見つけました。ただ、物件情報に『告知事項あり』と書かれています。やめた方がいい物件でしょうか?
「告知事項あり」という記載だけで、
「買ってはいけない物件」
と判断する必要はありません。
まずは、何について告知事項があるのかを確認しましょう。
そのうえで、
- 自分や家族が納得できる内容なのか
- 購入後も安心して暮らせそうか
- 価格や条件にどう影響しているのか
- 将来売却する場合はどう考えるか
まで整理して判断することが大切です。
言葉だけを怖がるのではなく、内容を知ってから判断することが住まい選びのポイントです。
「告知事項あり」の物件チェックリスト
- 告知事項の具体的な内容を確認した
- いつ頃の出来事なのか確認した
- 物件のどの場所に関係するのか確認した
- その後の対応・修繕などを確認した
- 自分自身が納得できる内容か考えた
- 一緒に住む家族とも話し合った
- 価格にどのように影響しているか確認した
- 周辺の類似物件とも比較した
- 将来の売却についても考えた
- 分からない点を不動産会社へ質問した
- 契約前に説明・書類をしっかり確認した
不動産サポーターからひとこと
「告知事項あり」という言葉を見ると、それだけで不安になってしまう方もいらっしゃると思います。
しかし、大切なのは言葉の印象だけで判断せず、実際にどのような事情があるのかを確認することです。
内容を知ったうえで気にならない方もいれば、毎日暮らす場所だからこそ慎重に考えたい方もいます。
住まい選びに「これなら全員大丈夫」という基準はありません。
分からないことや気になることを一つずつ確認し、自分たちが納得できる住まいを選ぶことを大切にしていきましょう🏠🌿
よくある質問
Q. 「告知事項あり」と書いてあったら事故物件ですか?
A. 必ずしもそうとは限りません。「告知事項あり」という表記だけでは具体的な内容までは分からないため、まずは不動産会社へ何についての告知なのか確認しましょう。
Q. 過去に人が亡くなっていたら、必ず告知されますか?
A. 必ずしもすべてのケースで告知されるわけではありません。国土交通省のガイドラインでは、自然死や日常生活上の不慮の事故による死などについて、原則として告げなくてもよいとされるケースがあります。一方、状況によって取り扱いが異なるため、個別の確認が必要です。
Q. 告知事項がある物件は買わない方がいいですか?
A. 一律に「買わない方がいい」と判断するものではありません。具体的な内容や価格、物件の条件を確認し、自分や家族が納得できるかを考えることが大切です。
Q. 告知事項について詳しく聞いてもいいですか?
A. 気になることがあれば、不動産会社へ確認して問題ありません。住まいを購入するうえで大切な判断材料になるため、分からないまま契約を進めないようにしましょう。
まとめ
「告知事項あり」という記載を見つけたときに、まず覚えておきたいのは、
「告知事項あり=事故物件」と決めつけないこと。
大切なのは、
- 何についての告知なのか
- いつ・どこで・どのような事情があったのか
- その後どのような対応がされたのか
- 自分や家族が納得できるか
- 価格や将来の売却にどう影響する可能性があるか
を確認することです。
見慣れない言葉が物件情報に書かれていると、不安になるのは自然なこと。
だからこそ、
「怖そうだからやめる」でも「安いから気にしない」でもなく、内容を知ってから判断する。
これが大切です。
分からないことは一つずつ確認し、納得したうえで住まいを選んでいきましょう📖🏠✨
お問い合わせ
住まい選びで気になることがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
不動産サポーターが、物件の特徴や条件を一つずつ確認しながら、お客様の住まい探しをサポートいたします。
